ミミズのような蓑を作るコケキオビヒメハマキ



 ある日ケヤキの太い幹に止まっている昆虫を観察していた。幹と色模様の違った5cmほどの細長いひものようなものがあちこちに張り付いているのに気が付いた。注意深くはがすとそれは筒状で一面が幹にくっついていた。筒はミノの一種で、昆虫の幼虫が一頭入っていて、触ると前後に動いた。以前、本でヒモミノガという名前を見たことがあったので、てっきりそれに違いないと思い、採集してプラスチック容器に入れた。毎日羽化を待ったがなかなか動かず7月下旬採集から25日目に突然成虫が現れた。明らかに小型の美しいヒメハマキ亜科の種であった。改めて調べた結果コケキオビヒメハマキであることが判明して一件落着となった。この幼虫は木の幹についた苔を餌にしているらしいが蓑には樹皮を利用している。なかなか発見しにくいので、注意深く見ていれば普通種なのかもしれない。

コケキオビヒメハマキのシェルター コケキオビヒメハマキ幼虫 コケキオビヒメハマキ蛹
コケキオビヒメハマキ成虫 コケキオビヒメハマキ成虫(後翅) コケキオビヒメハマキ(雄交尾器)