トイレを持つ蛾の幼虫達

 どこに住んでいても幼虫の糞は天敵の寄主発見に有力な情報を与える。そのため幼虫は寄生や捕食を免れるために色々な工夫をしている。
1.マインの数カ所に半円形ドア付きのトイレを作り尾部を外に出して排泄する。糞はマインから遠くにとばされる。(ヒサカキムモンハモグリ)
2.マインの一カ所にトイレを作り、糞を次々に押し出し、穴からの侵入を防ぐ
 クヌギキハモグリガのマインは円形なので糞を押し出す場所は1カ所である。食害している場所から排糞の場所まで幼虫は尾部を前にして逆に進む。この虫の幼虫は尾部がキチン化して黒くなっているので前進しているように見える。
3.マインの1カ所に糞を集め蛹化するまで外には出さない(コブシホソガ)。
4.糞を自分の体の回りに配置してガードを固める(エノキヒメキンモンホソガ)。
5.1カ所にトイレを作りそこからすべての糞を外に出す(ヤマモモキバガ)
6.細い線状マインに次々に糞を残し、幼虫自身は糞のない部分で摂食する。
 ギンモンハモグリガの幼虫はきれい好きで、自分の排泄物を全てマインの外に押し出してしまう。マインは線状に形成されるので糞を押し出す場所は数カ所作られる。
天敵の寄主発見のための情報は糞のほかにもいろいろあるので、どの排糞方法が寄生を回避するために有効かは断定できない。

ヒサカキムモンハモグリ潜葉 クヌギキハモグリガの排糞
コブシホソガ潜葉 エノキヒメキンモンホソガ蛹
ヤマモモキバガ潜葉(主脈) ギンモンハモグリガの幼虫の糞