カメノコロウムシから羽化した寄生蜂
附:ロウムシ類の脱皮

 1986年福島県果樹試験場で採集したものを検鏡した。この寄生蜂はヒメコバチ科のTetrastichusに属しているもので、以前福岡県のツノロウムシから羽化したものと同一種と思われる。多寄生をするもので、ロウムシ類の真の寄生蜂か疑問な点もある。ロウムシの捕食虫であるケシキスイ、テントウムシ、コケガ等の幼虫がロウムシの虫体内に侵入し、寄生を受けた可能性もある。ロウムシ類に寄生するTetrastichus属の記録としてTetrastichus ceroplastae がある。Tetrastichus ceroplastophilusは2次寄生蜂とされている。
 枝や葉にしっかり固着したロウムシ類はどのように脱皮するのだろうか?
動きを見ることはできないがロウと葉面の隙間から脱皮殻が押し出されるのが観察できる。脱皮殻はしばらくすると落ちてしまうのでなかなか実際に見ることはできない。

カメノコロウムシ雌 カメノコロウムシ雄
ワックスの下から押し出された脱皮殻 脱皮殻の詳細