捕食性天敵の敵は共食い

 バンカープラントは露地野菜や果樹園だけでなく、施設における生物農薬の効率的利用の一手段として注目されている。バンカープラントには作物の主要害虫となる昆虫が棲息しないこと、餌となる昆虫が一定量は増殖維持できることが第一である。その他に忘れてならないのは利用天敵の高次天敵の存在と共食いである。通常捕食虫の高次天敵は目立たないが、天敵を大量飼育することになるとすぐに増加して抑制要因となる。これらの高次天敵を除去することによって利用天敵の密度を維持することが容易になる。除去の手段としては薬剤の利用がもっとも簡便であるというのは皮肉なことであろう。また、大量飼育の場合には餌が少なくなれば共食いが必然的に起きる。野外では分散によって共食いは自動的に回避されるようである。

クサカゲロウ幼虫の共食い クサカゲロウの放飼
クサカゲロウの生物農薬 クサカゲロウの生物農薬